盲学校生徒の来社に思うこと

先日、母校の盲学校から生徒、先生、生徒の親御さんの来社があった。

目的は、よくわからないけど、卒業した先輩の話を聞くためとのこと。

来社の1カ月前に以来があり、私は断りたかったのだけど、会社側の社会への貢献という意味でも…ということで来社の際に面会することを承諾した。

私が断りたかった理由は主に下記の二つ。

  • 目的がはっきりしないので何をどう話してよいかわからない。
  • 遠方から来ていただくわりには、面会時間が30分と短いので意味がないのではと感じている。

終わった後で言うのも何の得にも益にもならないけど、やっぱり断ればよかった。こちらの資料作成だけが無駄に時間を費やしてしまった。

先生はこちらに丸投げ。

なので、何を、どうお話してよいかわからない。

当日のスケジュールも、何を見たいか、何を聞きたいかもわからず。

前々日ぐらいになって、ようやく生徒さんから聞きたいことを6ついただいただけ。しかも内容が薄っぺらい。

正直言って二度と対応したくないので、卒業生として、社会で働くためのアドバイスや、現在の仕事の仕方などをまとめた、汎用性のある資料を作成することにした。

これを渡しておけば、同様の依頼があった際に、資料を見ていただくか、メールでデータをお送りすれば済むというわけである。

私は得にも益にもならないことには感情を向けたくないし、感情を向けている自分を見たくもないし、無駄な時間は過ごしたくもない。

この汎用性のある資料さえあれば、こういったことから解放される。

当日は、30分という時間制限があったので、資料の中から大切だと思う点をかいつまんでお話した。

生徒さんからの質問はなく、こちらが「これで本当によいのかな」と不安になってしまう始末。

この来社は、県教委へ、学校としてきちんと生徒指導をやっていますよアピールなのかななどと余計なことを考えてしまう始末だった。

まー、それはすでに終わった話なのでもうどうでもよい。

安易に職場実習したいと言われないためにも、そして、これは本当に必要なことだと思うので、下記の3点は念を押して伝えた。

これは養護学校、ろう学校、盲学校などいわゆる特殊学校、特別支援学校から、生徒を職場実習で受け入れる際の全国統一の事柄である。

  • 企業で働きたいという意欲があること。
  • 会社まで一人で安全に通勤できること。
  • 身辺自立ができていて、会社内で介助などの必要がなく移動できること。

資料の内容は別記事に書くことにするが、上記3つは企業で働く上で最低限必要なことであると思う。

そしてあれから1カ月。

お礼状も、感想分も、追加の質問もなく、当然フィードバックのチャンスもなく。

先生の仕事のやっつけ方には脱帽である。