視覚障害者のためのCISCO ASA 5506-X本体解説

筆者の仕事はセキュリティ、インフラ、ITサービス担当なので、業務でCISCOのASAを使ってますが、その勢いで自宅にもほしくなっちゃって購入、設置しました。
この記事では視覚障害者でASAを設置、運用する人向けの本体の説明メモです。

購入したのは下記モデル。仕事で使っているものと比べるとかなりスモールですが、ASAの動作検証や学習には十分でしょう。

ASA5506-K9 (Cisco Systems)
(ASA 5506-X with FirePOWER services 8GE AC 3DES/AES)

定価は14万円以上ですが新品でも安く手に入るサイトがあるので探してみるとよいでしょう。

本体の説明です。
CISCOの公開ドキュメントもあわせて参照してください。

なおこのブログでは、全盲のユーザーのために本体のどこが何かの開設をメインにしていますので、コマンドや設定などはCISCOのドキュメント、サポート、インターネット上の情報を参考にしてください。
時間があれば別の機会に設定について書くかもしれません。

本体の前と後ろ

CATALYSTなどと違って、ASA 5506は、電源ケーブルとRJ45コネクタ類が本体後ろ側の同一平面上に配置されています。
つまりこのコネクタ類がないほうが前面になります。

本体前面

コネクタ、LED、スイッチなどは何もありません。

各接続コネクタの説明

前提条件として、本体の後面を手前側にして、本体前面を向こう側にして、水平に設置した状況で説明します。

左から配置されているものを説明します。

電源コネクタ

付属のACアダプタを接続します。このモデルには電源スイッチはないため、電源供給と同時に電源が投入されます。

ネットワークポート

8個のギガビットイーサネットポート(RJ45)があります。

左のポートから1/1、1/2、…、1/8の順に番号が書かれています。

つまりconfigなどでは左から、interface Ethernet 0/0、0/1、…、0/7になります。

管理ポート

8個のネットワークポートの右側に、RJ45コネクタが上下に2段配置されている部分があります。
そのうち上が管理用に限定されたギガビットイーサポートです。
このコネクタには、上部に左右に二つのLEDランプがあります。これを触って確認するのもよいでしょう。

コンソールポート

2個のコンソールポートがあります。

前述の上下にRJ45コネクタが配置されているうちの下側がRJ45のシリアルポートです。こちらのコネクタにはLEDランプはないので、上のRJ45コネクタと触り比べてもらえばわかるかと思います。

このシリアルポートの右に、ミニUSBタイプBのシリアルポートがあります。このミニUSBポートはシリアル接続のみに使用可能です。

まとめるとシリアルポートは下記の二つです。

  • 1つ目はRJ45コネクタのシリアルポート
  • 2つ目はミニUSBのタイプBのシリアルポート

ミニUSBのシリアルケーブルは本体購入時に付属します。RJ45のコンソールケーブルは付属しないので必要な場合は自分で準備します。

USBポート

ミニUSBシリアルポートの右側に、標準のタイプAのUSBポートが1個あります。コネクタは縦に設置されています。

このUSBコネクタはUSBの外部ストレージ接続などの際に使用します。

リセットボタン

USBコネクタの右隣下側にあります。小さい穴の中にスイッチはあります。
工場出荷時に戻すためのボタンです。デフォルトではこのボタンは有効になっています。

ロック用スロット

リセットボタンの上、つまり本体背面の右上に位置します。
ケンジントンロック用の穴です。

以上がASA 5506-K9の本体の説明です。
購入直後の初期状態では接続できるポートなどが決まっているので、全盲の人は参考にしてください。